犬のおやつと添加物について。野菜を使った手作りおやつをご紹介

おやつを与えることは、犬と飼い主さんのコミュニケーションにおいて有効な手段と言えます。しかし、市販されている物にはいろんな添加物が入っていて心配。と思うこともあるのではないでしょうか?

今回は、おやつの選び方について。また、野菜を使ったおやつを手作りする場合の注意点についてご紹介します。


市販のおやつに含まれている添加物

最近は、ペットのおやつとして様々なものが販売されています。

おやつに含まれる添加物で代表的なものが、酸化防止剤、保存料、着色料といった物です。


酸化防止剤

酸化を抑え、製造時の品質を保つために使われます(BHT、BHA、エトキシキンなど)


保存料

細菌やカビの発生や増殖を抑える働きがあり、腐敗防止のために使われます。(ソルビン酸カリウムなど)


着色料

見た目の色を安定させるために使われます (赤色2号、黄色3号、酸化チタンなど)


これらの添加物は製品の品質を保持するために必要なものですが、中には体に良くないものも含まれています。しかし、「無添加」=「いいもの」ではないのも現状です。おやつを選ぶ際には添加物が少ないからというだけでなく、他の原材料や原産国もよく確認して、おやつを選ぶようにしましょう。


犬のおやつを手作りする

飼い主さん自身でおやつを手作りすると、原料の食材が分っているので安心です。また、食物アレルギーがあっても、配慮したおやつを作ることができます。


一方、犬が食べていい食材や犬の消化機能を考慮した調理法についての知識。また、犬の体重や年齢に合わせた分量やカロリーの計算も必要になります。


量や調理方法について、わからなければ動物病院で相談するのもいいでしょう。


犬のおやつにおすすめの野菜

犬のおやつには、味が薄くてカロリーが低いものが望ましいです。ビタミンや食物繊維を含み、手に入りやすい野菜はお勧めです。野菜に含まれる栄養素と与える時の注意について、詳しく書いていきます。


○キャベツ

キャベツは水分量が多く、ビタミン、ミネラルや食物繊維が豊富です。

含まれている酵素が熱に弱いため生で与えることが理想ですが、消化がしにくいため消化能力が弱い子には、さっとゆでたものを細かく刻んであげると良いでしょう。


○ブロッコリー

ビタミン、ミネラルが豊富なブロッコリーは疲労回復や老化防止に効果的だといわれています。ベータカロチン、ビタミンE、ビタミンKなども豊富に含まれています。

房の部分をゆでて与えるのがおすすめです。 芯の部分は食物繊維が多いので、茹でてから細かく刻んであげるようにしましょう。


○大根

整腸作用があり、葉の部分にもビタミン、ミネラル、カルシウム等が豊富に含まれ栄養価の高い野菜です。血液をサラサラにする効果、消化を助ける酵素も含まれていますし、繊維質ですので便秘予防にもなります。

大根の酵素を活かすなら生のまますりおろして与えると良いでしょう。 葉の部分は繊維質が強いので、細かく刻みましょう。


○にんじん

ベータカロチンが豊富です。 他にもカリウム、カルシウムなどのミネラルも含まれています。しかし、繊維質が非常に多いため、消化不良を起こすことがあります。

すりおろして与える、小さくカットして与える、ゆでてから与える等すると良いでしょう。


○かぼちゃ

かぼちゃはビタミン、ナイアシン、葉酸、ミネラル分が豊富です。

ビタミンAは体の粘膜を丈夫に保つので風邪予防にもなります。 かぼちゃは水分とカリウムが豊富なので脱水を起こしやすい犬には最適な食材です。

皮と実の間に栄養素が詰まっているため皮の部分も一緒に与えることが理想ですが、生のままでは、のどや腸に引っかかり傷つけてしまう可能性もあるので、茹でて柔らかくしてから与えるようにしましょう。


○サツマイモ

食物繊維が豊富なため便秘気味の犬にもおすすめです。

加熱した方が消化に良いので、焼く、ゆでる、蒸すなどしてから細かく切って与えるようにしましょう。皮は取り除いてから与えることをおすすめします。


○キュウリ

キュウリはほとんどが水分なため特に害がある野菜でもありません。

水分補給になり、体温調節にピッタリの特に夏場におすすめの野菜といえます。 冬も乾燥しますので、水分補給としてキュウリを与えることも良いでしょう。

きゅうりは固いため、与えるときは2~3センチくらいのスティック状の大きさに切ってから与えると良いでしょう。


野菜を与える時の注意

野菜はカロリーが低く、ミネラルも豊富に含んでいますが、注意点もあります。

犬は雑食動物ですが、肉食に近いため野菜に含まれる繊維を消化するのが苦手です。

繊維がたくさん残っていると消化がうまくできず、消化不良を起こしてしまいます。


また、かぼちゃやさつまいもなどの甘い野菜はカロリーが高いので、量に注意しましょう。

他に、キャベツ・ブロッコリー・大根などアブラナ科の野菜は、甲状腺に影響を与える成分が含まれていたり、野菜自体がアルカリ性食品なので、尿結石症があると影響がでることもあります。

他にも、犬に野菜を与えることについて様々な意見があり、筆者もまだまだ勉強中のため、確実ではない部分もあります。

犬が持病を持っている場合、健康に不安がある場合は、野菜を与える前に獣医さんに相談したほうが賢明かもしれません。


まとめ

おやつは犬を飼う上で必須ではありませんが、飼い主さんとのコミュニケーションとなったりトレーニングが上手くできた時のご褒美となったりします。

犬の健康を考えると、おやつの給与量は一日の食事量の10%以下が望ましいです。

愛犬がおやつをねだる姿をみて、つい多めに与えたくなるかもしれませんが、肥満の元となって、後にダイエットで大変な思いをさせてしまいます。

市販の物の成分をよく見て添加物の少ない物を選んだり、手に入りやすい野菜を上手に活用することによって、おやつをあげるばあいは、安心で安全なものを与えるようにしてあげましょう。

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