子犬を迎えられるとすごくうれしい気持ちになりますよね。
ただ、1歳までの子犬は免疫力が低く、病気にかかりやすくなっています。
子犬に多い病気と対策法をご紹介いたします。
新しくお家に迎えられた子犬を守ってあげましょう。
- 目次 -
子犬に多い病気って?
子犬は免疫が未完成なので、成犬がかからない病気にもかかりやすくなります。
人間の赤ちゃんと同じで体がまだ出来上がっていないため、なにかと病気やケガをしやすくなります。
子犬がかかりやすい病気は感染症・下痢・外耳炎・皮膚病・低血糖・骨折や脱臼です。
飼い主が一番注意したいと思うのが感染症です。
最初に飲む母犬の母乳には、母犬が持つ免疫が含まれています。
その免疫が効果あるのは60日程度とされています。
免疫が切れてから子犬を感染症から守るのがワクチンになります。
主な感染症をご紹介します。
犬ジステンパー
くしゃみや咳、発熱などが症状としてあり、重症化すると痙攣や下半身まひなどの神経症状を起こします。
ケンネルコフ
乾いた咳をし、微熱、食欲不振、粘ついた鼻水など。重症化すると肺炎になる。
パルボウイルス感染症
激しい下痢や嘔吐、食欲低下、発熱、脱水症状など。最悪の場合急死することもあります。
犬伝染性肝炎(アデノウイルス感染症)
涙、鼻水、高熱、下痢、嘔吐、水を大量に飲む、腹痛などがあります。仔犬の場合、急死することもあります。
犬コロナウイルス感染症
軽い下痢、嘔吐、食欲不振など。仔犬には症状が強く出ることがあります。
子犬がかかりやすい寄生虫
- 犬回虫
- 犬鉤虫
- ジアルジア
- コクシジウム
- トリコモナス など
子犬は成犬に比べて免疫力が不足しているため重症化する可能性があります。
最悪の場合死に至ることもありますので、きちんとした予防が必要となります。
予防するためには?
[ ワクチン接種は必ず打ちましょう ]
犬を飼う場合の義務として、狂犬病の予防接種と畜犬登録があります。
狂犬病の予防接種をする時に一緒にワクチン接種をしてあげてください。
病院によっては期間をあけてからワクチン接種する場合もありますので獣医師にご相談ください。
子犬の低い免疫力をカバーするためにワクチンがありますので、ワクチンを接種すれば防げる病気もあります。
もし病気にかかったとしても重症化せずにするので、必ずワクチン接種を受けさせてあげましょう。
[ 健康状態を維持し、生活環境を整えてあげましょう ]
健康体を保つことは非常に有効な予防法です。
きちんと栄養と水分を取り、十分睡眠をさせ適度な運動をするが大切になってきます。
子犬なのでエネルギーがあり、もっと遊んでとおねだりしてきても、
飼い主がしっかりと睡眠時間を確保してあげることが大切です。
また、子犬が使用するトイレやフード入れ、お水入れも毎回きちんと洗ってあげましょう。
生活環境を清潔に保って、衛生面にも気を付けていきましょう。
[ 子犬の低血糖症にも注意が必要 ]
特に小型犬を飼う場合は、最も注意しなければなりません。
血液中の血糖が下がり過ぎることによって、意識を失ったり痙攣を起こしたりします。
この症状が起きてしまうと、最悪の場合死に至ることもあります。
子犬(生後3か月くらいまで)は、肝臓がまだできあがっておらず、血液中の血糖値が低下して、通常であれば肝臓が糖分を補うような働きをしますが、うまく機能しないために、低血糖症になりやすいのです。
長時間空腹の状態にさせないことが予防になりますので、最低でも食事は1日3回に分けてあげると良いでしょう。
他に気を付けたい「誤飲誤食」
子犬は人間の赤ちゃんの様に目にしたもの、触れた物をなんでも口にします。
特に歯の入れ替えで乳歯から永久歯に生え替わる時期は、むず痒さからいろんなものをかじりたがります。
そのまま飲み込んでしまって誤飲につながる可能性もありますので、かじっても安全で、誤飲する恐れのないものにし、口にすると危険なものや誤飲の恐れのある小さなおもちゃは目に見えない場所に置きましょう。
万が一誤飲してしまった場合は、すぐに動物病院に連れて行き、獣医師に正確に情報を伝えるために、可能であれば誤飲してしまったものとおなじものや食べかけたものを持参し、いつ誤飲してしまったのかを伝えましょう。
子犬は骨折や脱臼に注意
免疫力がまだ完全ではないことと同様に、骨も完全に成形されていないのが子犬です。
特に小型犬は体の骨が細く、この時期に骨折しやすい傾向がありますので注意が必要です。
抱きあげた時にうっかりおとしてしまったり、膝の上から飛び降りたりして、骨折することがあります。
また、ソファから飛び降りたり、ぴょんぴょん飛び跳ねて遊ぶことは避けましょう。
落ち着かない場合は、一度抱きかかえて落ち着かせてあげましょう。
床がフローリングの場合滑って骨折しやすくなるので、カーペットなどの滑りにくい素材のものを敷いてあげると良いでしょう。
まとめ
1歳になるまでの子犬は何かと気を付けなければいけないことが多いと思いますが、子犬の時期はあっという間です。
そんな子犬の時期に飼い主が愛犬の健康を守り、育てていきましょう。
日々の観察の中で少しでもおかしいなと思ったら早めの受診をおすすめします。