犬がぐるぐるまわるのは感情表現の場合もありますが、病気の場合もあります。
ぐるぐる回り出した時、犬はどんな様子なのかを注意してみてください。
ぐるぐる回るのにも様々な理由がありますので、なぜ回るのかをご紹介していきます。
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犬がぐるぐる回るのは心の動き?
[ うんちをしたくて回る ]
うんちをする時にぐるぐる回る犬もいるかと思います。
これは排便中に敵に襲われないように周囲の危険を確認していると言われています。
[ 嬉しくて回る ]
飼い主が家に帰ってきたときに嬉しくてぐるぐる回る犬や、ごはんの時間になりごはんを目の前にぐるぐると回る犬。
これは嬉しくて、嬉しさが爆発したような状態です。
[ 遊びで回る ]
しっぽを追いかけてぐるぐる回る犬もいます。
右にまわったと思えば、左に回り。とても楽しそうな表情で回り続けます。
これは犬にとって楽しい遊びなんだと思っていいでしょう。。
ただ、夢中になり過ぎて、尻尾を傷つくまで噛んでしまうこともあり、
その場合はストレス性の行動の可能性があります。
[ ストレスで回る ]
ストレスが溜まって不満だけどはけ口がなく、尻尾を追いかけることがはけ口になり
ぐるぐる回っているのかもしれません。
犬はストレスや不安、恐怖を行動で発散させようとします。
なので、運動不足や愛情不足などがあれば行動で発散させます。
犬がぐるぐる回るのは心ではなく、体の異常?
心ではなく、体の異常な場合があります。
お尻周辺が気になる
虫に刺されていたり、意外と多いのが排泄物がお尻についている場合です、
お尻が気になってぐるぐる回り、チェックしようとします。
その場合は、お尻周辺に何もついていないか、傷や虫刺されなどはないか、チェックしてあげてください。
認知症で回る
高齢犬になると人間と同じで認知症になる犬がいます。
ぐるぐる回るのは認知症のサインかもしれません。
認知症とは、加齢やストレスなどによって脳の神経システムのバランスが崩れ、見当識障害などの症状が見られる病気です。
この場合は他のぐるぐると違って、同じ場所をぐるぐる回り、壁にぶつかってしまっても後戻りができず、ひたすら前に歩き続けます。
耳や脳に異常がありぐるぐる回る
犬自身の意思とは関係なく、ぐるぐる回ってしまう状態は、病気です。
何らかの原因で、平衡感覚がなくなってしまいぐるぐる回ってしまう状態です。
この状態を医学的に旋回運動といいます。
脳炎や脳腫瘍、中耳炎など深刻な病気のサインかもしれないのです。
遊んでいる時のぐるぐると目の動きや首の傾きに注目してみてあげてください。
嘔吐や食欲不振、痙攣などほかに気になる症状がないか注意深く見てあげてください。
また、動物病院に行かれる際は、携帯で動画撮影しておくと獣医師に伝わりやすく、おすすめです。
犬がぐるぐる回ってしまうときの対処法
ストレスでしっぽを追いかけている場合は遊びに誘ってあげたり、短時間でもいいので散歩に連れ出してあげると変化があることが多いです。
散歩といってもいつもの散歩コースを行くのではなく、気分転換できるように5分程度で構いません。
遊びも長時間ではなく、3分程度で引っ張りっこなどして犬がイライラしている気持ちを緩和させてあげましょう。
しかし、ストレスの根本的な原因がわからなければまた同じことを繰り返してしまいます。
その場合、飼い主は犬のストレスの原因は何なのかを探り取り除いてあげる必要があります。
ひどい場合は自分のしっぽを噛んでしまってひどい傷になり、治療が必要になってきます。
そうならないためにも、犬のストレスには注意して見てあげてください。
お尻周辺が気になってぐるぐる回っている場合は、一度お尻周辺をチェックしてみてください。
お尻付近にできもの、腫れ、傷、赤みなどある場合があります。
うんちをした後にお尻を追いかけるようにぐるぐる回っていたら、うんちがお尻付近に残っていて気持ち悪くてぐるぐる回っていたり、草や飼い主が知らない間に食べていたお菓子の袋がうんちと混ざって
排泄され肛門付近に残っていることがあります。
もし肛門や肛門付近に残っている場合は無理に引っ張らず犬が動いたときに採れば大丈夫です。
決して無理に引っ張って取ろうとはしないでください。
特に肛門から異物が覗いていたら無理に引っ張ると肛門を傷つけることになります。
認知症でぐるぐる回っている場合は円形のサークルや小型犬であれば子供用のプールなどで思う存分歩かせると良いでしょう。
ただし、ずっと入れておくとストレスにつながりますので注意が必要です。
また、壁にぶつかったり、家具の隙間に挟まってしまい後戻りができないのであれば部屋の角や家具の隙間に段ボールやクッションで埋めてあげましょう。
まとめ
ぐるぐる楽しそうに回っているときはとても可愛らしいですよね。
でもそれ以外にも色んな理由があります。
感情表現だけでなく、遊びや一種の習性的な理由まで様々な要因があります。
そんないつもと違う様子の時は注意深く観察し、必要であれば動画撮影をする。
これだけで病気を発見することができるかもしれません。
愛犬の健康を守るためにも行動を注意してみてあげましょう。