犬がストレスを感じるのはどんな時?原因と対処を説明!

犬のストレスサインご存知ですか?
犬も私たちと同じで嫌なことを無理やり続けたら怒ります。
大切なのは嫌がったときに「嫌なことじゃない」ということを教えてあげることです。
犬のストレスサインを見つけて、今よりも素敵な関係性を築いてくださいね。

犬がストレスを感じる時

まずは、犬がストレスを感じるときはどんな時か状況や環境に注目して見ていきましょう。

[環境の変化]

環境に変化には私たち人間もストレスを感じるときがあると思いますが、犬も同じです。
特に春先は季節の変わり目で気温の寒暖差が大きく、引っ越しや結婚・出産などによる環境の変化で犬はストレスをためやすくなるとされています。

また、こうしたストレスから体調不良につながることもあり、下痢や嘔吐、食欲不振などの「消化器症状」が多くみられます。

[家族の不仲]

犬は言葉は話せませんが、家族の関係が良好でないことを察知し、ストレスに感じてしまうことがあります。
犬を挟んでケンカすることは避けましょう。

[気温や明るさ、匂い、騒音]

犬は私たち人間と比べて心地よいと感じる基準が異なります。
犬はそもそも夜行性の動物なので、暗がりの方が良く見えます。そのため明るすぎる照明は苦手です。

また、犬は嗅覚が優れている動物で人間の100万倍~1億倍といわれています。
匂いにも敏感で、人間が作り出した、自然界にない匂いを苦手としています。
刺激の強い調味料類やお酒、柑橘系、悪気なく置いた芳香剤の匂いにもストレスを感じることがあります。

人間にとっては心地よい音楽も、犬によっては騒音と感じストレスになっている場合もあります。
犬の聴覚は人の3~4倍といわれています。特に高音に優れています。
大きい音だけでなく、日常の中で苦手な音や、嫌いな音も犬にとっては騒音になってしまうことを理解してあげましょう。

[空腹、運動不足]

犬は、空腹や運動不足でもストレスと感じます。
私たちでもお腹が空いてイライラしたことはないでしょうか。
犬も同じでお腹が空くとイライラしてしまいます。
運動不足の犬にとっても大きなストレスになりやすいので、毎日の散歩は欠かさないようにしましょう。
犬にとっても散歩は、一日の中で最高の楽しみなのです。

犬のストレスサインは?

犬のストレスサインは何気ない日常の中で現れます。

[あくびをする]

眠いときでもないのにあくびをしたり、しょぼしょぼと目を細めたりましす。
平静を保つためにやっているので、眠いわけでもぼんやりしているわけでもなく、ストレスを感じている可能性があります。
十分に睡眠をとっているのに頻繁にあくびをするようなら、ストレスの表れの可能性があります。

[体の一部をしきりに舐めたり噛んだりする]

犬はストレスを感じると、なんともない前足や後ろ足を舐め続けることがあります。
舐め続けると、毛先の色が変わったり、皮膚を傷つけてしまうこともあります。
これは、高ぶった感情や興奮、緊張をなだめる行動で、エスカーレートすると体を噛んでしまうこともあります。

また、ぐるぐる回りながらしっぽを追いかけて、噛んで毛をむしって不安や恐怖、心細さを和らげようとします。
子犬の場合は、遊びでしていることの方が多いですが、成犬がこの行動をする場合は、ストレスの可能性が高いので、注意が必要です。
ストレスの原因をいち早く察知し、解消につとめてあげましょう。

[体を震わせる・全身をブルブルッと振る]

寒くないのに体を震わせているときは、恐怖や心細さ、不安感による震えの可能性があります。
特に相手に対して激しい恐怖心を抱いているときは体を縮めて震えているので、優しく声をかけるなどして、できるだけ安心させてあげましょう。

水に濡れているわけでもないのに、全身をブルブルッとさせるような行動を見たことがありませんか?
これは、緊張しているときなどによく見られる行動で、動物病院などで診察が終わったらブルブルッとし体を振る様子も「あ~緊張した~。」というような緊張の表れです。

[無駄吠え]

犬が吠えるのは当然のことですが、目的がなく吠える「無駄吠え」という行動をとることがあります。
「吠える」という側面だけを見るとしつけの問題と考えてしまいがちですが、痛みや不快感など身体的な問題があって吠える場合もあります。
これは、不安や恐怖、欲求不満、興奮などのストレスが原因となっています。

また、高齢の子ではいわゆる認知症の症状として吠えることもあります。
体の異常や認知機能の低下などがないかをかかりつけの動物病院に相談してみることも必要です。

また、無駄吠えがうるさいからと叱ってしまうと、犬のストレスがますます大きくなってしまいます。
ストレスによる行動であることを理解し、安心できる環境づくりを心がけましょう。

ストレスによる犬への悪影響

ストレスが犬にとってどのような悪影響を及ぼすのか見ていきましょう。

[食欲不振]

私たちでもストレスから食欲をなくすことがありますが、犬も同じです。
食事量が減ってしまい極端にやせてしまうと、体力も当然落ち、場合によっては命に関わることもあるので簡単に考えてはいけません。
食欲不振に気がついたら、ストレスではないかと考えその原因を探り、改善してあげなければなりません。
早い段階で食欲不振に気付くためにも、日頃からの食事量やがっつきなどをチェックすることをおすすめします。

[下痢や嘔吐]

犬の下痢や嘔吐には様々な理由がありますが、ストレスが原因で下痢をしたり、嘔吐してしまうことがあります。
特に、腸は”第二の脳”といわれるほど神経細胞がたくさんある臓器です。
脳がストレスを感じると直接その刺激を感じ取ってしまいます。
ストレスによる下痢や嘔吐の場合はその原因がなくなると自然に治ります。
ですが、慢性化すると悪化するケースもあるため注意が必要です。

[脱毛]

人間がストレスで円形脱毛症になるのと同じで、犬もストレスで体毛が抜け落ちる事があります。
季節の変わり目に毛が生え変わる抜け毛は全身の毛がまんべんなく抜けますが、ストレスが原因による脱毛は、10円ハゲのように脱毛箇所が局所的なケース、しっぽの付け根や顔などの部分的なケース、全身のあちこちの毛が抜け落ちたりと、その原因にとって症状と程度はさまざまです。

犬のストレスの解消法

犬のストレスの原因やサイン、悪影響について理解したところで、飼い主様ができる犬のストレス解決法を見つけていきましょう。

[飼育環境を整える]

ストレスの原因が飼育環境であれば、その環境を改善しなければいけません。
寒暖差対策をしっかり行い、寒すぎや暑すぎを防ぐためにも温度管理をしてあげてください。

照明などの明るさ調節をしてあげるか、もしできないようでしたら犬の逃げ場所を確保してあげましょう。
不要な芳香剤は避け、嫌がる素振りをみせる音楽も控えていきながら、犬の反応を見ながら改善を重ねていき、安心できる環境を作ってあげましょう。

[適度な運動とスキンシップ]

多くの活動量が必要な犬は、散歩の回数を増やしたり、距離を長くしたり、いつものコースとは違うコースに行ってみたりと工夫し、適度な運動でストレスを発船させましょう。
そして何よりスキンシップをすることで、お互いの絆を深めることにも効果的です。
留守番や引っ越し、家族構成の変化などはそう簡単には改善してあげることはできませんが、そのようなときこそ安心できるようにストレスを解消できるように飼い主様とのスキンシップが大切になってきます。

[ストレス解消におもちゃを与える]

犬用にガムやおもちゃなどでストレス発散する方法もあります。
留守番中に不安になったり、ちょっとイライラした時に犬はガムやおもちゃでストレスを発散します。
これはストレスを溜め込まないためにも効果的です。

[食事の見直し]

飼い主様が十分に与えていると思っていても、実際はその子に合った食事量が満たされていないことがあります。
ただし、与え過ぎで肥満につながることもあるのでリスクもありますが、欲しがる量だけ与えるのではなく、食べさせ方を工夫するなど、適量を満足できるように工夫してあげましょう。

まとめ

犬がストレスなく快適に過ごしていくためには、飼い主がしっかりと観察してあげることが大切です。
日常にスキンシップや散歩中など日頃から犬の様子を気にかけ、犬がストレスサインを送っているときは、その原因を探り、解消してあげるよう工夫していきましょう。
一緒に暮らしていく中で互いが快適に過ごせるようにどうすればいいの考えてみましょう。

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