ポメラニアンは愛くるしい表情と、活発で飼いやすいため、人気が高いですが、食欲旺盛で太りやすい犬種と言われています。今回はポメラニアンの体重と食事の量、栄養素について詳しく見ていきましょう。
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ポメラニアンの平均体重
ポメラニアンの標準的な体重は、1.9~3.5kgほどです。ポメラニアンは、体格に個体差が出やすい犬種なので、標準体重は飼育する上での目安として捉えるのがいいでしょう。1歳のころの体重が、そのポメラニアンの理想の体重だと言われています。
子犬の頃の体重推移の一例をご紹介します。あくまでも一例ですので、ご参考程度に。
- 生後40日 700g
- 生後50日 820g
- 生後70日 1.2kg
- 生後80日 1.4kg
- 生後3ヶ月 2.0kg
- 生後5ヶ月 3.4kg
- 生後7ヶ月 3.5kg
個体によって適正体重が変わってきますので、一度動物病院で聞いてみるのも良いでしょう。
ポメラニアンの食事の量
ポメラニアンが1日に必要なカロリーは、体重1kgあたり50~110kcalとされています。たとえば、体重が3kgのポメラニアンの場合は、3kg×50~110kcalで、150~330kcalとなります。また、必要な食事の量は犬の体重の2.5%と言われています。
[量の目安]
- 生後3ヶ月:50~70g
- 生後4ヶ月:70~80g
- 生後5ヶ月:85~90g
- 生後6ヶ月:60~90g
量はあくまでも目安です。運動量が多い場合や、やせ気味・肥満気味など、犬の状態によって細かく調整してあげる必要があります。
ポメラニアンに必要な栄養素
ポメラニアンに必要な栄養素は、たんぱく質、炭水化物、脂肪、ミネラル、ビタミンA、ビタミンD、ビタミンEと、人間と同じ。ビタミン類、ミネラル、たんぱく質は、たっぷりと摂取する必要がありますので、栄養素がバランスよく配合されたドッグフードを与えるのがいいでしょう。
たんぱく質
血となり肉となり、体のあらゆるものの基本になります。ドライフードだけを与える場合は特にその品質に注意をしてください。ドライフードの主原料は生肉と表記してあるものがおすすめです。また近年、穀物不使用フードも増えてきていますのでおすすめです。
脂肪
肥満の場合は控える方がよいのですが、脂肪は真っ先に使用されるエネルギー源であり大切な栄養素です。特に活発なポメラニアンにはエネルギー源として、さらにホルモンの調子を整えたりする役割を担います。 脂肪(脂質)は体内で様々に形を変え、細胞の膜を形作る成分にもなります。また、体内で生成できず、食べ物から摂取しなければならない脂肪酸を必須脂肪酸と呼び、なかでも近年注目されているオメガ3脂肪酸は皮膚や被毛にも重要な役割を持ちます。涙やけなどが多く、肌のトラブルの多いポメラニアンは意識して摂取したいものです。
炭水化物
犬は人間と違い炭水化物の消化が苦手です。肉食よりの雑食である愛犬ですがさほど必要としていません。米はカロリーが高めですが、温かい状態だとデンプンがアルファ化されていて消化しやすい状態です。
ビタミン
体内の代謝を補助するのが主な役割で、ビタミンA、D、E、Kは脂溶性ビタミンと言われ水に溶けにくく油(脂)に溶けやすいものです。過剰に摂取すると体内に溜まるので摂りすぎには注意が必要なビタミンです。